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郁子のひとり言をブログにしました。


by kawaikuko

子どものサイン

先日、テレビのニュースの中で渋谷や新宿を徘徊する14〜15歳の少女達の動向を追った内容が流れていました。「どうして家に帰らないの?」と聞かれた少女は「家には自分の居場所がない」と応えていました。また、別の少女は「父親からの虐待を受けているのに、母親が無関心で、自分はこの家で必要とされていないと思うから」と言うのです。街に出れば、誰かが声をかけてくれて、やさしくしてくれる「こんな自分でも必要とされている」と思ってしまう。それが間違ったやさしさだとは気づかずに、そんな大人の後をついて行ってしまう。そして、何時間も、あてもなくさまよい歩く・・・。そんなことが楽しいはずはないのです。本当は家に帰りたいはずなのです。温かい家庭の中で過ごしたいに違いないのです。
子どもは、誰もが安全な基地が欲しいはずです。家庭が心の安全基地になったとき、子どもは自然に家に帰ってきます。この少女達もきっと、ここに来るまでに、なんらかのサインを出していたと思います。「どうか気づいてお母さん!お父さん!」・・と。そのサインを見逃さないことが大切だと私は思います。
私たちは、毎日子どもと接していると「あれ?」と思うことが数多くあります。子どもの様子を見守ったり、言葉をかけたり、また、ある時は向かい合って、じっくり話しを聞くことで解決できることもあれば、お家の方と相談しながら解決方法を探していかなければならないこともあります。
まだ、言葉が話せなくても、行動でサインを出す子もいます。4歳、5歳の子どもでも、じっくり話し合うと、心の底にあるものが見えてくることがあります。私はこのニュースを見て、決して他人事(ひとごと)とは思えませんでした。私たち大人が子どものS0Sに気づいた時、子どもは自分の力で変わり始める・・・そんな力を子どもは持っているはずなのです。
ぜひ、子どもが発する小さなサインに気づいてほしいと思う今日この頃です。
by kawaikuko | 2010-02-01 21:56