人気ブログランキング | 話題のタグを見る

郁子のひとり言をブログにしました。


by kawaikuko

「子どもたちの個性をいかした成長のお手伝い」

保育園には「保育所保育指針」というものがあり、それにそっての指導があります。また幼稚園には「幼稚園教育要領」というものがあります。そもそも保育園と幼稚園はどう違うでしょうか。
幼稚園は学校教育法で「幼児の心身の発達を助長すること」を目的としています。これに対し保育園は児童福祉法で「日々保護者の委託を受けて、保育に欠けるその乳児又は幼児を保育すること」を目的としています。
そして、幼稚園と保育園では子どもを預けることができる年齢、また保育時間に違いがあります。幼稚園に入園可能な子どもの年齢は3歳から5歳、保育時間も一日平均4時間です。それに対し保育園は子どもを預けられる年齢の幅が広く保育時間も長く設定されています。親が仕事の都合等で子どもを預けなければならない、といった場合に利用されるのは、保育園ということになります。
さて、「保育所保育指針」や「幼稚園教育要領」が平成21年度から改訂実施されることとなりました。細かい内容については、わたし達も今後、勉強を重ねていかなければならない点ですが、特徴としては、「幼稚園教育要領」に預かり保育や子育て支援など、教育課程外の教育活動についての留意事項が加わり、幼稚園が養護機能を代替するようになり、一方「保育所保育指針」では、教育的機能を強化したことで、幼児期の教育については幼稚園、保育園の特性は薄れたといえるかもしれません。

私の幼稚園教諭としての経験から言えば、3歳児以上の保育に関しては、保育園と幼稚園の違いをあまり感じていません。幼稚園の場合はバスでの送迎があり、クラス全員が集まるのが9時半頃です。10時にお始まりとなり、給食までの間の約2時間の中で活動を行います。ですから、短い時間でどのように指導するか事前にしっかりと計画を立て進めることが必要です。時には性急になったこともあったかもしれません。しかし、保育園の場合は時間がたっぷりとありますので、同じ活動をするにもゆっくりと進められる点は良いところだと思います。また、規則正しい生活の中で生活習慣を身につけたり、年齢の幅の広さによって小さい子をおもいやったり、年長の子を敬ったりする異年齢のかかわりができる点も保育園の良いところだと思います
また、幼稚園は夏休み、冬休みが一ヶ月ずつありますから、そのことを考慮して運動会の計画をたてたりもします。2学期、夏休みを終え、真っ黒に日焼けした子ども達に会えるのが楽しみでもありました。幼稚園、保育園それぞれの特徴や良い点があると思います。

MHナーサリーでは、今までも3歳以上の子どもたちに中国語、英語、スイミングを週1回の形で取り入れてきましたが、今後、手話も取り入れてみたいと考えています。また、5歳児年長児においては、あいうえおノートを使って字に興味を持ったり、カードを使って数字に親しんだりということもしています。しかし、どの内容においても子どもが「楽しみながら経験する」ということを基本にしています。
特定の教科につながることを目的とするものではなく、遊びを通して学ぶ意欲を培うことが今後の学習意欲につながり、生きる力の基礎となることを願っています。
色々な経験や刺激を与えることで、子ども自身がその中から何に対して興味を持ち、深めていくかは楽しみな面でもあります。わたし達大人はそのお手伝い程度のことしかできないかもしれませんが無限の可能性をもつ子ども達の持つ芽だけは摘まないように心がけたいと思っています。

4歳児、5歳児の園外保育においても例年は7月に行く「子ども科学館のプラレネタリウム」、11月の「りんご狩り」に加え今年は5歳児が6月に「交通公園での交通指導」、「高松の池へのザリガニ捕り」などもおこないました。子ども達が釣ったザリガニは大型水槽に入れ、自分たちで水の取替えなどお世話ができるよう、移動式の台を畠山さんが手作りしてくれました。
また、今年は屋上のプールの数も増やし、人工芝を敷いて子ども達が安全に喜んで遊べるように工夫し、日差しが強すぎないようシートを張って日陰をつくっています。
ビル型の保育園ではありますが、今後も木をふんだんに使い工夫しながら環境を整えていきたいと考えています。

2008.9.1 Ikuko.Kawamura
by kawaikuko | 2008-09-01 00:14