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郁子のひとり言をブログにしました。


by kawaikuko

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卒園式が終了して...

入園してきた時のことを振り返ると、1人1人のまだ、幼い顔と不安そうな表情が目に浮かびます。保育園で過ごした年数はそれぞれ違いますが、たくさんの思い出を胸に巣立って行きました。
今年、卒業記念文集のはじめのところに、金子みすずの「わたしと小鳥と鈴と」という詩を載せました。
   わたしが両手を広げてもお空はちっとも飛べないが
   飛べる小鳥はわたしのように地べたを早くは走れない
   わたしが体をゆすってもきれいな音は出ないけれど
   あの鳴る鈴はわたしのようにたくさんの歌は知らないよ
   鈴と小鳥とそれからわたしみんな違ってみんないい
今年、ぴかぴか組を担任した紀子先生も、一年間、子ども達の「いいとこ探し」をしたとありました。子どもも大人も「みんな違ってみんないい」はずなのです。

最近は「パーフェクトチャイルド」を求める親が増えているそうです。
健康で、素直で、明るく、協調性があって、自分の意思をしっかり持ち、しつけの行き届いた、勉強もスポーツもできる子といった、あり得ない理想の子ども像を我が子に本気で求めているようです。あれも、これもと言いたくなる親心は分かりますが、子どもの個性が置き去りにされているような気がするのです。
先日、テレビで「居場所を下さい」という番組を見ました。母親の顔を殴る13歳の息子の問題や、キレる少年と格闘する先生を取り上げた内容でした。どの子もイライラした思いや、やり場のない「怒り」を、どこへぶつけたらいいのか苦しんでいるように見えました。
今まで「いい子」で来た子どもが、どうしてこうなるのか、色々な問題があるのでしょう。
しかし、突然、「キレる子ども」にはならないと思うのです。
人との関係を持ち始めるは、赤ちゃんの時代です。人間は生まれてきた時から「人と結びつく傾向」が備わっています。親や回りの人達にかわいがってもらい、「人って信頼していいんだ」「甘えていいんだ」という気持ちが育まれるのです。そういう時期をしっかり過ごすことによって、自分の持っている力への「自信」や自分の持っている能力を実感する気持ちにつながっていきます。
私たちも正にこの大切な時期を担っているのだと責任の重さを感じています。

「自信」というものは「存在に対する自信」と「能力に対する自信」の二つがあると言います。「存在に対する自信」とは自分はこの世に生きている価値があるのだという自信、一方「能力に対する自信」は勉強ができる、スポーツができるということへの自信で周囲から褒められることで育まれます。
「存在に対する自信」さえあれば能力があっても、なくても大丈夫。ところが、「存在に対する自信」がないのに、勉強ができることだけを親が褒め喜んだら、子どもにとっては、勉強ができることだけが唯一の存在価値になります。そういう子どもは成績が下がれば生きてる価値さえ失いかねません。

今は情報が氾濫していて、わが子に一番大切なことが何かが見えにくくなっていたり、何を信じて子育てをしたらいいのかわからなくなっているような気がします。
親も最終的には自分で判断し、自分で行動を決めなければならないのです。
「育児」は「育自」であるとも言えます。

子どもは自分の所有物ではないのです。生まれた時から一つの人格を持っています。親の思うようには育たないし、どんなに幼くても個性があります。
親の理想や感情で子育てをするのではなく、「みんな違ってみんないい」を心にとめて子育てをしたいものですね。そして私たちも常にそういう保育を心がけていきたいと思っています。

2008.3.28 Ikuko.Kawamura
by kawaikuko | 2008-03-27 21:03

給食の安全性について

中国製冷凍ギョーザ中毒事件後、保育園でも今までの仕入れについて業者に問い合わせ、そのような仕入れはなかったことを確認しました。
今回の事件は多くの輸入食材に頼る日本の食のあり方にも疑問を投げかけたと言えるかもしれませんね。
しかし、輸入食材だけでなく日本で作られているにもかかわらず、自分の食べている「食品」が、どのように作られているかを知らないことも多いと思うのです。
以前、私は「食品の裏側、食品添加物」という本を読みました。そこには、知らないうちに大量の添加物を食べているという現実が書かれていました。
例えばコンビニで買う昆布のおにぎりなら、「調味料(アミノ酸等)」「グルシン」「カラメル」「増粘多糖類」「ソルビット」「甘草」「ステビア」「ポリリジン」また、ご飯の甘みを出しておいしくするために「アミノ酸」などの化学調味料や「酵素」が。それ以外にも、パサパサ感をなくし、照り、つやを出すために、また、機械で大量生産する際ひとつひとつが機械からはずれやすくなり、加えて食べるときにもフィルムがするりと抜けるように「乳化剤」や「植物油」が使われていたりするのです。
「今日はご飯を炊くのが面倒だから、コンビニのおにぎりで済ませましょう」と言っておにぎりを買ってきたら、それだけで10種類近くの添加物を摂取してしまうというのです。

しかし、私たちは日常、間違いなく添加物の「恩恵」を受けているのも事実です。
自分で作れば2時間もかかるものが、加工食品を使えば5分でできる。本来ならすぐ腐ってしまうものが、長持ちしておいしく食べられる。
そんな「安さ」「手軽さ」「便利さ」それは食品添加物があってこそとも考えられます
そして、このような加工食品の味を子どもは大好きだというのです。
しかし、日常の中で怖いと思うことは毎日食べ続けることで子どもの味覚が麻痺してしまい、本物の素材の味、お母さんの作る料理を「おいしい」と思わなくなることです。

ナーサリーでも、給食やおやつは、できるだけ手作りで、添加物の少ないものを心がけています。得に毎日使う、ダシ、味噌、醤油にはこだわっています。だしは煮干、昆布かつおを使ったもの、味噌、醤油も無添加のものを使っています。コスト的には高くなりますが、少しでも自然の味に近づいた安全なものを食べさせたいと考えています。

また、給食を担当している調理師や栄養士の先生も、給食を食べる子ども達の様子を観察し、その日の献立の内容を説明したり、どんなものが入っているかをクイズにしてみたり、子どもたちが食事に興味を持てるように心がけています。
消費者である私たちができるだけ自分に近い生産地の食品を選択し、その品質、安全管理に目を光らせることが大切なことだと思います。
これからも、私たちにできることから少しずつ食育に関わっていきたいと考えています。

2008.3.1 Ikuko.Kawamura
by kawaikuko | 2008-03-01 00:00