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郁子のひとり言をブログにしました。


by kawaikuko

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「愛情と思いやり」

今年4月に、大阪で9歳の女の子が、5月に兵庫県で4歳の男の子が虐待により死亡するという事件がありました。何時間もベランダに出されたり実の母親に暴行を受ける辛さは想像をこえるものだったと思います。どうしてこのような悲しい事件が後を絶たないのでしょうか。小さい子どもに「悪いことを悪い」とおしえるには「しつけ」と称して体罰で覚えさせるという考えのようですが、言葉だけでも十分伝えることができます。
体罰で一時的には親の言うことを聞くかもしれませんが、逆に反抗的になったり暴力的になったりすることも考えられます。そもそもこんな殺伐とした事件が起こる背景には、私たち大人に心の余裕がなくなっているような気もするのです。
一般的に現代の大人は、心身共に非常に疲れていると言われています。父親も母親も、もしかしたら私たち保育士も疲れているかもしれません。それぞれが疲れた体と心を引きずりながら毎日頑張っているのです。けれども、頑張っても、頑張っても、満たされない思いがあります。
世の中は100年に一度の不況だと言われ、この先の人生に対しても、どこか不安を感じさせます。その上、世の中では「勝ち組」などと称して幸せそうな姿を映し出します。人生は勝ち負けではないはずなのに・・・。
私たちが「幸せだ」「満たされている」と感じるのは、どんな時なのでしょう。それは「愛されている」「必要とされている」「大事に思われている」と感じる時なのです。

人間の心には「愛情」で満たされるべき器があるといいます。その器に両親から、周囲の大人から、周囲の友人から、「愛情」が注がれ満たされなければ人間は愛情を求め続けるというのです。愛情が得られず、器がからっぽなままだと、他のもので満たそうとします。過剰な物欲や金銭欲、食欲。しかし、その器は愛情以外のものでは、いっぱいにならないのです。親子が共に楽しい時間を過ごし「愛されている」「大事に思われている」と子どもが実感したとき、今度はその思いが「人への思いやり」となって伝わっていきます。

子育ては過ぎてしまえば一時のことです。子育てを楽しめなければ、親であることも楽しめません。そして子どもに夢を与えることもできません。疲れて愚痴ばかり言っている大人を見て「あんな大人になりたい」と子どもが思うでしょうか?あんな大人になりたいと思ってもらえるような、元気な大人に、まず私たちがならなければと思っています。

2009.6.1 Ikuko.Kawamura
by kawaikuko | 2009-06-01 20:13